大地震

ハンパなかったね。


初め、軽い揺れだったから普通に「地震ですねー」なんて話してたのに、
その内会社がぶっ壊れるんじゃねーかってくらい揺れだして、みんなが外に避難しはじめて。
外に出たらめっちゃ波打ってる電線が見えたり、停まってる10トントラックが
ものすごい勢いで揺れてたりして、マジで怖かった。
ソッコーで携帯を取り出して彼女さんに電話をかけてみるも繋がらない。
周りを見るとほとんどの人が携帯を手にして電話をかけてる。
なるほど。こんな光景があちこちで見られるんだろうから回線はパンクだな・・・
何十回も電話をかけても繋がらないから、屋内に戻って会社の電話から外線でかけてみるも繋がらない。
そんな時に2発目の大きな揺れ。こりゃ社内にいたら危ないって事で再び外に。
心配で心配でたまらなかった。1人で怖い思いをしてるんじゃないかって・・・
電話が繋がらないからとりあえずメールを送ってみるも、メールも送信できない。
何回かトライしたらやっと送信できた。
彼女さんからの連絡を待つ事にして、家に電話。でもやっぱり繋がらない。
弟の携帯にも電話してみるもやっぱり繋がらない。
彼女さんも家族も家も、みんな無事でありますようにと何度願った事か。


大きめな余震もあったし、仕事にならないんで16時前に帰れることに。
家に帰る途中に彼女さんから無事だってメールが来た。
安心した。ホントに安心した。


あとは家だ。
うちのオカンは緊急事態に対応がちゃんとできるタイプではない。
大きな地震で外に避難するって発想ができないと思う。
例えば、親父の仏壇が倒れないように押さえてしまったり。
だから、家具が倒れて潰されてるんじゃねーかとか心配になった。


家に帰る途中、塀が倒れてる家を何軒が見た。
水道管が破裂したのか、道路が水浸しになってる所があったりした。
いつも通りの経路で帰ってたら、電線が切れて道路に垂れてて通行ができない。
あと100mくらいで家なのに仕方なく迂回をする事に。
ますます家がどうなってるのか心配になる。


家に帰ると弟の車があった。きっと、弟の会社も早く切り上げたんだろう。
家に入るとオカンが棚から落ちた食器を片付けてた。
仏壇は倒れはしなかったけど、花やら水やら灰やらが倒れてめちゃくちゃに。
でも、オカンも弟も怪我もなく、家のほうも食器が割れた程度。
会社があれだけ揺れたのにこの程度で済んで何より。
ただ、やっぱりオカンは外に避難するっていう発想が全くなかったらしい(苦笑


TVをつけて何がおきてるのかを把握しはじめる。
自然の力の前では人間なんて無力すぎる。何もする事ができない。
時間の経過と共に被害状況がどんどん大きくなっていく。
死傷者の数がどんどん増えていく。
地震の怖さを思い知らされる。
地震が怖いなんて分かってる。でも、”分かってるつもり”なんだろうな。
阪神大震災で直接被災してない人も防災の意識をあの時は高めたかもしれないけど、
きっと薄れてしまってる人が多いはず。
どこか他人事で非常事態の時のための準備なんてしてない家も多いはず。
我が家もそう。防災グッズの類もなければ、タンスや棚が倒れないようにするための
処置すら何もしていない。TVの転倒防止すらしてないし。
自然の力をナメてんじゃねーよっていう警告だと受け止めよう。


地震直後からこれを書いてる今も小さい余震が何度も何度も起きてる。
1ヶ月くらい余震には注意が必要らしい。
被害の拡大、新たな災害にならない事を願うばかり。