なっちとデ・ニーロ

なちコンDVD最高ですわ。
色々と感想でも書きたいところなんだけど、
名古屋に向けて準備しなくちゃいけないことが結構あるんで連休明けにでも。
娘。さんのアロハロ2も届いたんだけど、
それを見る前に名古屋行く前に返却しなくちゃならないDVDを観ないと。
って事で、今日はなちコン観てデ・ニーロ観ときました。



ディア・ハンター [DVD]

ディア・ハンター [DVD]

序盤から中盤はアメリカの田舎の青年たちの日常風景。
これがなかなか(・∀・)イイ!んですよ。
特に内容がどーとかってわけじゃないんだけど、こういう日常っていいなと思える。
山道の途中で仲間と立ちションして、仲間の1人を置いて車が発進。
だいぶ走ったところでバックで戻ってくる。
仲間を乗せるのかと思ったらまた発進して置いていく。
また戻ってきて今度は乗せてあげる。
こんなよくある青年の仲間内での悪ふざけがどこか懐かしく思えたり。

中盤から終盤は平和な日常の風景とガラっと変わって、
主人公と仲間2人がベトナム戦争へと出兵し考えられない過酷な世界が。
捕虜となりロシアンルーレットをさせられるシーンはとても印象的。


あのベトナム戦争で戦場で戦った兵士が帰還して祖国へ戻っても
日常の生活に戻れないという現象があるというのは知ってたけど、
そこら辺が描かれていて初めて目にして複雑な気持ちでいっぱいになったり。
戦場で味わった恐怖などが人を狂わせる様子が痛々しいほど伝わったり。
そんな状況がラストの悲劇へと繋がるわけなんだけど、
前半と後半のギャップの差が戦争の生み出す悲劇を強めていました。
「おもしろかった」というのじゃなくて「観てよかった」と思える作品だったと思いますね。


ただ1つだけ。
仕方の無いことなのかもしれないけど、
ベトナム人の残虐さを強調してアメリカ側のやった事が描かれて無い点がちょっとね。
お約束の「アメリカの正義」「正しく美しいアメリカ」みたいな部分が引っかかるけど、
この映画にその辺を求めちゃダメなんだろうし、その辺が観たいなら別な映画があるんだろうし。
いかにも賛否両論と好き嫌いの差がもの凄く出そうな作品だけど、
俺はやっぱり「観てよかった」という感想ですね。