やりたい事とリスクと覚悟

イラクで日本人2人銃撃受ける


この事件で被害にあったと思われる橋田さんを俺は知っている。
4月に日本人拉致事件が起こり自己責任論が問われていた中、
橋田さんはTVに出演していた。


もしも自分が同じような事になったとしたら、
国や世間に「助けてくれ」と言うような事は絶対にするんじゃないと、
妻に言いました。そうなってしまっても、それは本望でしょう。


こんな感じの事を橋田さんは言っていた。
俺はその番組を見ていて、この人はすげーと思った。
こういう事がプロなんだなと。
好きな事をやる訳だけど、遊びでやるわけじゃない。
自分のする事の意味や意義、そしてリスクを常に持っている人。
橋田さんのように覚悟を決めると共に、家族を納得させて活動をしてこそ、
本物のプロなんだなと思った。


そんな橋田さんが事件の被害者になったと思われる。
この事件を報道するニュース番組にて、
橋田さんの奥さんと母親がインタビューに答えていた。
2人とも「覚悟はしていた」と話していた。
また、橋田さんをよく知る人が出演していた。
「普通に布団の上じゃ死なないと思っていた」と語っていた。
橋田さんは病気で死ぬ事も日本で死ぬ事も無く、
きっと死ぬまでジャーナリストとして戦場にいて、
死ぬ時はジャーナリストとしてだと思ってたんだろう。
「こういう時に不謹慎かもしれないけどやっぱりかと思った」とも語った。
家族ばかりか、周りの人をも戦場での死を受け入れさせるような橋田さんに驚く。


皆が皆、橋田さんのように強い覚悟を持った人じゃないかもしれない。
皆が皆、橋田さんの奥さんや母親のように覚悟を決めた家族じゃないかもしれない。
でも、そのどちらかが欠けてしまっているなら戦場へ行くべきではないと思う。
ド素人の俺が言うのもなんだけど(苦笑
ただ、覚悟を持つ事と覚悟を持たせる事は、
戦場に行く事以外の日常でもたまに出てくることで、
それが家族会議とかの話になるわけですよ。
仕事の事や家庭の事、社会人だろうが学生だろうが
やりたい事とリスクが背中合わせになる事なんて珍しい事ではない。
その問題をどうクリアするか、もしもの時にどうするかは考えておくべき。


被害者が橋田さんだと認定されたわけじゃないが、日本人が被害にあった事は間違いないらしい。
ご冥福をお祈りいたします。



P.S
拉致事件の時に伏せてた事。


自分の好きな事をする→なんらかの忠告をされる→好きな事だから続行→
アクシデントが起こる→助けを求める→周りの反応

イラクへ行く→政府は危険だからと忠告→それでもイラクに滞在→危険な目にあってしまう→
助けてくれよ日本政府→自己責任論


スノボへ行く→吹雪で危険だとアナウンス→それでもスノボ強行→吹雪で危険な目にあう→
助けてよスキー場のレスキュー隊→自己責任論


ヲタ活動で借金→闇金には手を出すなと忠告される→なんとなかると闇金利用→
恐い人達に追われる→借金返済助けてくれよ→自己責任論


行動の意味やデカさは全然違うが、事の過程は一緒じゃね?