紗良様ラストお給仕


もうすぐご案内されそうなインフォ付近にいるとみぃなてぃんが気付く。
みぃ「Cちゃまー」
俺「よっ」
手で双眼鏡作ってみぃなてぃんガン見w
みぃなてぃんも同じように双眼鏡作って返してくれたw


本店で初めてのリビング席にご案内。
リビング席が常連ばっかりで完全に俺達だけアウェーw
紗良チェキ注文して、マネージャーさんがやってくる。
「昨日確認してるので大丈夫です」
俺「そちらの方(雨しゃま)は不審者だからちゃんとチェックした方がいいですよ?w」
マネージャーさん失笑w
俺も雨しゃまも今日は1枚も撮ってないので2枚注文。
席が埋った状態での入店だったので、チェキ呼ばれるの時間かかると思ったら意外と早く呼ばれて焦る。
そう、ポーズ考えてないんだよ(苦笑
希望は踏まれたいw
でも、さすがにあのステージで土下座するのは真正ドMじゃない俺には無理w
ノープランでステージへ。
紗「ポーズはどうします?」
俺「今日こそは土下座するんで踏んでください」
紗「またー?w 嫌です 踏みませんよw」
俺「それじゃー パレンジャーポーズで。@ほぉ〜むる〜むでやってたでしょ?」
紗「これ?」
俺「そうそう、それで」
って事で、1枚目はパレンジャーポーズ。
2枚目はどーしよう。パレンジャーは候補に有ったけど、もう1枚は・・・
うん。最後だしちゃんとした普通のを撮ろう。
もう2度と紗良様とチェキを撮る事なんてないんだからね。
できれば紗良様との距離をちょっとでも縮めて近くに居られるようなそんなポーズ。
2人で手でハートを作るベタなポーズ。
でも、ハートを作るのに隣の紗良様との距離が縮まるんだ。
シンプルだけど俺としては最後のチェキに相応しいポーズだと思ってます。


雨しゃまは秘密兵器を。
って言っても、呼ばれた時に手ぶらでステージ行っちゃって撮影しようとしてるから、
「先生!アレ持って行けよ!」と呼びましたよw
雨しゃまたった1人が持つアレを使わない撮影とかありえないでしょーがw
千奈美にチェキは後日渡しって事になりますた。
忙しくてチェキのへの書き込みを宿題にしたかったんだろうね。
チェキに書き込みをする時間を撮影の時間に使いたかった。
もしくは、ラストチェキは想いを込めて書きたかったとかあるのかもね。


紗良様もみぃなてぃんも大忙しで絡めなーい( ノД`)グスン
ちくしょー!こうなったらマネージャーさんにチェキ注文してー!w
ってか、リアルであのマネージャーさんとチェキ撮影したいんですけどwwwww
なんて思いながら紗良様の事を見たり、みぃなてぃんの事を見たりしつつマッタリと。
みぃなてぃんがたまたま近くを通ったから呼び止める。
そして紙に書いたメモを見せる。どうしても確認したい事があってね。
みぃなてぃんからの回答をるぃさんにメール送信。
コレに関して詳しくかけないのは色々な理由があるからw


ってか、常連の盛り上がりがハンパねーw
あいつらすげーわ。俺なんてメイド喫茶のメの字程度しか楽しみ方をしらないんじゃない?
って思うくらいに常連は色々とすごいなって思ったw


そろそろ閉店時間
店の外には入れなかった人が何人も。
そんな中、紗良様がステージに。
紗良様からの挨拶。
ステージに立つ紗良様は既にいっぱいいっぱいなのが分かるほど。
言葉を発するもこらえ切れずに泣いてしまう。
初めて見た。紗良様があんなにも泣いてる姿を。
たった半年程度しか知らない俺だけど、きっと珍しい光景なんだろうなって思った。
はるるとあいちゃんが卒業した吉祥寺のライブにて、
紗良様は自分が泣いたらダメって決意して頑張ってたのを知ってる。
紗良様は強い人。そんなイメージをもってたんだけど、どうやら違ってたみたいだね。
もしかしたら紗良様は「強い人」というよりも「強く見せてた人」なのかも。
なんかそれはそれで紗良様らしいなとも思うんだ。
みんなが泣いてる中で私が泣いたらどーするの?
みんなをが泣いてるなら私がしっかりしないとダメでしょ?
きっとそんな感じだったのかもしれない。
半年間見てきた俺なりの紗良様のイメージだけどね。


涙を流しながら必死で伝えたい事を話す紗良様の姿に、
客席からは「紗良ー!がんばれー!」の声があがり始めたけど、俺は何にも言えなかった。
卒業が発表されて落ち込んで、最近やっと受け止められたような気になってて、
昨日今日と実際に紗良様を近くで見ても卒業なんて気が全然しなくて、
もしかしたら卒業ってウソでしょ?って思いたくなる感じで。
でもこうやって、泣きながら言葉を放つ紗良様を見たら全てが現実なんだって思い知らされて、
応援する声すら出せないヘタレヤローな俺にガッカリしたり。


メイドさんもお店のシステムも色々と変わっていくけど変わらないものもある』
紗良様が伝えたかった事の1つ。
これはあの場に居た客、あの場に来れなかった客、
あの場に居たメイドさん、あの場に居なかった@の全てのメイドさん
@を愛する人全てに伝えたかった紗良様のキモチだと思った。
ここ最近の@の改革によるメイドさんと客の動揺などを紗良様も
現場で痛いほど感じていると思うんだ。
本当は卒業していく紗良様にはこれから先の@の事、メイドさんの事、客の事なんて
関係ないと思えば関係ないことなんだよね。
でも、『メイドさんが嫌になって辞めるわけじゃない』って言う言葉そのままに、
マジメで周りへの気配りができて客に対してもメイドさんに対しても
優しくて色々と考えてくれる紗良様のメイドとしての最後の愛情なんだろうね。


約2年4ヶ月の間、自分の全てを注ぎ込んで全力で巻き起こしたさわやか旋風。
そんな紗良様の言葉達はとても温かくて意味のあるもので愛情がいっぱいでした。
その言葉達と涙を流す紗良様によって客も何人も泣いてたね。
俺?
俺は泣かなかったよ。
ぶっちゃけ、あまりにも衝撃が大きすぎて泣くというレベルを超えちゃってたわ。
だから紗良様の挨拶の後に全員お出かけの準備をして帰る時も、
椅子から立ち上がるのに全力を注がないと立ち上がれないような脱力感だった。
お見送りにみぃなてぃんもいたんだけど、「またね」って一言言うのが精一杯だった。
そして紗良様のお見送り。
そこに居たのはさっきまでステージで泣いてた紗良様じゃなくて、
昨日のお見送りと全く同じいつもの紗良様だった。凄くさわやかで優しい笑顔で立ってた。
いつも通りでいかないと。
俺「帰りたくなーい」
紗「wwwwwww 帰ってくださいw」
ほら、昨日と同じ。ただ俺が昨日と同じじゃなかったかもね(苦笑
俺「やだな。。。」
紗「2日ね!」
俺「うん。2日ね」
紗良様が眩しすぎてちゃんと見れなかったよ。



秋葉の駅へ向かい間、雨しゃまとは一切の会話もなかった。
お互いに何を言っていいのか分からなかったんだろうし、
何かを話すという事にすら脱力感が襲って来てたんだろうね。
俺「なんで一言も話さないの?」
雨「せつないっすよね」
うん。それが全てだよね。



ねぇ。紗良様。
2日に泣いたら死刑とか言っておいて今日の涙はズルイよ。
でもね、俺はあの時本店に居れた事がすっげー幸せだと思ってるんだ。
ステージでのあの最後の挨拶、ずっとずっと忘れないし胸の中に大切にしまっておくよ。
2日のライブは最高の思い出になる特別な日にしようね。